グランジブームの火付け役。
ニルヴァーナだ。
90年代のカリスマ的存在、カート・コバーン率いるニルヴァーナなんだ。
当時、一曲目のスメルズ・ライク・ティーン・スピリットには衝撃を受けた。
それと同時に新しい時代がやって来た事も何となく感じた。
衝撃を受けたわりに、当時の俺はあまり好きになれなかった。
俺は古いタイプの音楽が好きだった。
この古いタイプの音楽という言い方が妥当かどうかわからないが、俺にとってニルヴァーナは間違いなく新しい音だった。
それだけに、戸惑った。
90年代に入り突如として現れ、あのメタリカも絶賛してるわ、そのメタリカ自体も変わっちまうわ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、アリス・イン・チェインズ、、、などなど今までのタイプとは異なるサウンドが主流になろうとしつつあった。
オルタナイブとかクロス・オーバーだとか、そんな言葉が使われ始め、次々と絶賛され、今まで自分が愛してきた音楽を否定された気になったからだろう。
それでも、色々と聴いてみたし、気にいったものも無くはなかった。
好きじゃないとか言いながら、その中でも一際、俺の中で輝いていたのが、このアルバムだろう。
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