車を運転していた。
会社からの帰り道。
季節は、だんだんと陽がのびてきて、定時であがる頃の時間はまだ明るい。
とはいえ、夕暮れから夜へと変わるのは早い。
この時間、外で遊ぶ子供達の表情は寂しそうに見える。
もうすぐ外で遊べなくなるという事を知っているからなのだろうか?
そんな中、いつも通る裏道の住宅街に彼女は立っていた。
遠目から見るその姿は、手を後ろに組むような格好でブロック塀に寄りかかり、寂しげに見えた。
周りに友達らしき姿も無く彼女がポツンと一人だけたたずんでいる。
それが余計に哀愁を漂わせていた。
年の頃は小学校の4年生か5年生ぐらいに見える。
髪の毛を後ろで2つに縛り、白い丸襟のブラウスに名前がわからないが、スカートにサスペンダーが付いてるような青っぽい服だった。
今どきの子供にしちゃレトロな格好な気もするが、そんな彼女が一人で立っていた。
彼女が立っている先には信号があり、車の流れが少し悪くなる箇所なので、スピードを緩める。
減速して徐行スピードに到達した時に彼女とすれ違う状態になった。
何となく彼女に目を向けると同時に彼女のほうも何となく俺に目を向けた。
永遠にも感じるストップモーション。
一秒にも満たないわずかな時間がコマ送りのように見える。
すれ違う瞬間、彼女は両方の眉を上げるように目で俺に視線を投げてきた。
すっげぇ、、、
この年にしてコレか。
将来はもっと磨きをかけて男の子をたぶらかしまくって下さい。
あと十数年後、お待ちしてます。
たいへんよくできました◎
※学校からご家庭の方へ※
お嬢さんは年のわりに早熟すぎるようです。
ちなみに俺は小学校の6年間、落ち着きが無いと書かれ続けた・・・。
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